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SDGsへの取り組み

 

SDGsとは

持続可能な開発目標(SDGs)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,
2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された
2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され,
地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。
SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。

アパレル業界とSDGs

 
国内における供給数は増加する一方で、衣服一枚あたりの価格は年々安くなり、市場規模は下がっています。
傾向として大量生産・大量消費が拡大しているとも言え、衣服のライフサイクルの短期化による大量廃棄への流れが懸念されます。
手放す枚数よりも購入枚数の方が多く、一年間一回も着られていない服が一人あたり25着もあります。
日本だけでも1年間で10億着を軽く超える衣服が廃棄されている余剰在庫が問題視されています。
ファッション産業は、製造にかかるエネルギー使用量やライフサイクルの短さなどから環境負荷が非常に大きい産業と指摘されており、国際的な課題となっています。
そして、衣服の生産から着用、廃棄に至るまで環境負荷を考慮したサステナブル(持続可能)なファッションへの取り組みは、近年急速に拡がっています。サステナブルファッション:
衣服の生産から着用、廃棄に至るプロセスにおいて将来にわたり持続可能であることを目指し、生態系を含む地球環境や関わる人・社会に配慮した取り組みのことを言います。

SDGsとスーツ生地

 
大量生産やファストファッションが主流の現代では、着用されずに廃棄される多量の洋服が問題になっています。
廃棄をなくすべくリサイクルや再生生地など取り組みは進んでいますが、現状構造的な改善はできていないのも事実です。
そして、この新品での廃棄は全て既製服だと言えます。
当然の話ですが、オーダースーツはオーダーが入ってから仕立てますので、原則、着用されないことはありません。
またオーダースーツは、既製服と比べると愛着や着用期間の長さがと違います。
またスーツは少しのキズや汚れやサイズ調整であればリペアをしてき続けることができます。
お直しをして長く着続けることは、廃棄を減らし環境問題の改善にも繋がるのです。繊維には、自然からとれる天然繊維(コットン、ウール)と、化学的に合成される化学繊維(ポリエステル、ナイロン)などがあります。
化学繊維を作るには石油を使ったり、カスが出たりと、少なからず地球環境を汚染してしまうのです。
スーツ生地の多くは羊などの動物の毛から作った獣毛繊維や、綿や麻などから作られた天然繊維を使用しており、
裏地によく使用されるキュプラ(ベンベルグ)はコットンリンターを原料にした天然由来の繊維で出来ています。
こういった地球に優しい素材を意識して着ることも私たちが環境問題のためにできることの一つです。

SDGsを達成するために

 
1着と長いお付き合いを
私たちが今所有している一着をできるだけ長く着ましょう。たったそれだけで環境負荷が減らせます。
現在よりも1年長く着ることで、日本全体として4万t以上の廃棄量の削減に繋がります。
 
長く着られる丁寧な服作り
消費者が実践するサステナブルファッションの1位が「所有する衣服を長い期間利用する」でした。
長く着ることのできる服の作りに目を向け服を選んでみましょう。
 
手を加えて愛着倍増へ
服のお直しやリペアを施すことで、想い入れのある一着を長く着ることができます。
古くなったと感じる服でも、少し手を加えるだけで新たな魅力と共に蘇ります。
 
長く着られる品質を選ぼう
私たちの衣類の購入単価は年々下がっていますが、同時に着用期間も短くなっています。
一着を長く着るために品質を重視し、価格に見合う価値ある商品を購入しましょう。


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