大量生産やファストファッションが主流の現代では、着用されずに廃棄される多量の洋服が問題になっています。
廃棄をなくすべくリサイクルや再生生地など取り組みは進んでいますが、現状構造的な改善はできていないのも事実です。
そして、この新品での廃棄は全て既製服だと言えます。
当然の話ですが、オーダースーツはオーダーが入ってから仕立てますので、原則、着用されないことはありません。
またオーダースーツは、既製服と比べると愛着や着用期間の長さがと違います。
またスーツは少しのキズや汚れやサイズ調整であればリペアをしてき続けることができます。
お直しをして長く着続けることは、廃棄を減らし環境問題の改善にも繋がるのです。繊維には、自然からとれる天然繊維(コットン、ウール)と、化学的に合成される化学繊維(ポリエステル、ナイロン)などがあります。
化学繊維を作るには石油を使ったり、カスが出たりと、少なからず地球環境を汚染してしまうのです。
スーツ生地の多くは羊などの動物の毛から作った獣毛繊維や、綿や麻などから作られた天然繊維を使用しており、
裏地によく使用されるキュプラ(ベンベルグ)はコットンリンターを原料にした天然由来の繊維で出来ています。
こういった地球に優しい素材を意識して着ることも私たちが環境問題のためにできることの一つです。